こんにちは! フードコーディネーターの國塩亜矢子です。秋の夜長のおともにおススメの「おいしい本」をご紹介しているこのシリーズ。【前編】は女性なら誰もが夢中になってしまうような本たちをご紹介しました。
今回は「食」をまた違った視点から見つめるステキな本たちをご紹介したいと思います。
彼や旦那さまとシェアしたい!
『仕事ができる人は店での“所作”も美しい』(北村森/朝日新聞出版社)
元『日経トレンディ』の編集長だった北村森さんによる、大人のための新しいマナー本。格式の高いお宿やホテル、レストランや料亭でのスマートな振る舞い方や知られざる常識が体験をもとに紹介された一冊。接待が多いビジネスマンはモチロン、いいわけの効かない年齢“三十路”に突入した大人の女性にもおおいに役立つ内容です。
「気どった外食のお話?」と思われがちなタイトルですが、根底にあるのは「気持ちのよい人付き合いの方法」かも。彼や旦那さまとぜひシェアしたい一冊です。
『461個のお弁当は、親父と息子の男の約束』(渡辺俊美/マガジンハウス)
ミュージシャンである渡辺俊美さんが息子さんのために3年間作り続けたお弁当の記録。渡辺さん愛用の台所道具や調味料、こだわりのお弁当箱の紹介も。ただのお弁当本ではなく、父と息子の3年間の絆と成長を描いた唯一無二のとてもステキな一冊です。涙なしには読破できないかも……? 詳しくは、本で!!
いま世界が注目している難民問題を違った視点で考える
『海を渡った故郷の味』(協賛・マッコーリー・グループ・ジャパン/難民支援協会)
最近、以前に増してニュースにあがることが多い「難民」問題。島国日本で暮らしていると、「難民」といってもあまりピンとこないかもしれません。「難民」とは、政治・社会情勢によって祖国を追われた人たちのことを指します。日本にも現在約1万人以上の難民の方が生活しているといわれています。
やむを得ない事情で祖国を追われ他国で生活していても、やっぱり落ちつくのは祖国の味。祖国の料理というのは本当に不思議なもので、胃袋だけではなく心も満たしてくれます。この本では中東・アジア・アフリカ地域の15か国の珍しい料理が日本語と英語で紹介されています。珍しい料理が知りたい、大好きな料理で英語の勉強をしてみよう、という人にはピッタリの一冊です。
さまざまな国の料理を知ることで、その国について思いをはせてみる・無関心だった難民問題についてちょっと考えてみる……そんなきっかけになればいいなと思います。
いかがでしたか? “食”をテーマにしたおススメの「おいしい本」シリーズ。心地よい秋の夜長、たまには気になる一冊をのんびり読みふけってみてはいかがでしょう?