紫外線の気になる季節。皆さんはどんな対策をとっていますか?日焼け止めはマストアイテムとして、日傘や帽子、サングラス、手袋なども並行して使用し、紫外線対策をとっている人が多いのではないでしょうか。しかし紫外線対策には落とし穴があります。それは、UVカット製品にも寿命があるということ。今回は、UVカット製品の寿命についてご紹介します。
UVカット製品の寿命ってどのくらい?
今の時期、デパートやスーパーなどでたくさん見られるUVカット製品。皆さんも愛用されているものが多いと思います。しかし、それらの製品のUVカット効果はずっと続くものだと思っていませんか?
答えは、「NO!」。残念ながらUVカット製品の種類によっては寿命があるため、定期的に商品を買い替えて使用していく必要があるのです。
1.UVカット製品にも種類がある
UVカット製品といっても種類があるようです。大きく2つに分けると、紫外線吸収剤を染料と一緒に染めるときに布地になじませたり、製品になったものに後から紫外線吸収剤などを吹きつけたりして加工した「UV加工製品」と、UVカット効果のある物質を素材に練り込んだ「UV素材製品」とがあります。そのどちらかによっても寿命は異なるようです。
2.UV素材製品の寿命について
UV素材製品は、その性質上、UV加工製品と異なり、洗濯などによってUVカット効果が低下することはないといわれています。また、素材に練り込まれたUVカット効果のある物質が洗濯によって溶け出てしまったり、皮膚につく危険性もないともいわれています。
3.UV加工製品の寿命について
UV加工製品は、その性質上洗濯などによってUVカット効果が低下する可能性が高いと指摘されています。そのため、効果を持続させるためには使用前にUVカットスプレーなどを吹きかけておく必要があります。
日傘や帽子、洋服、手袋などのUVカット製品を選ぶ際には、どちらの製品なのか確認して購入することが大切です。
サングラスのUVカット効果は?
プラスチックのレンズそのものの寿命は、その材質や保管状態により異なると思われますが、長くて3~5年といわれています。また、傷があるとその分劣化が早くなるようです。そのため、コーティングが剥がれていないか、傷はないか、変色していないかなどサングラスの状態をくまなくチェックし、3年を目安に1度買い替えを検討するのがベストなのではないでしょうか。
UVカット製品を効果的に使用するには、その製品の品質をよく理解し、寿命や劣化の可能性を考慮しながら、正しく使用することが大切です。1度使用したら何年も使うのではなく、メンテナンスや買い替えも行うよう心掛けましょう。
▽ 参考記事: 紫外線.com 子どものための紫外線対策協会、公益財団法人 日本線維検査協会