こんにちは、渡辺早織(@w_saori)です
最近、外食をしていてよく気づくことがあります。それはお店に入ったときに「なにかアレルギーはありますか?」ときかれること。
私は食物アレルギーは今のところ持っていないのですが、それでもそういうお店は好感が持てますし昔に比べて格段に食物アレルギーについてきかれることが増えたなぁと。それはやっぱり昨今、食物アレルギーをもっている方が増えているということなのでしょう。
食べ物だけではなく、花粉や動物、ハウスダストなど、なにかしらアレルギーだよという人は多いと思うので、(私もちょこちょこあります)ある種、当たり前になっているものですが、食物アレルギーって、人数が増えているわりに知らないことが多いかも!?
ふとそう思い、そんな食物アレルギーについて、読者モデルでアレルギーナビゲーターの細川真奈さんにお話をきかせていただきました!
アレルギーナビゲーターってどういう活動をしているの?
細川真奈さん(以下 真奈): 私自身が食物アレルギーがあるから、「ここの飲食店はアレルギーに丁寧に対応してくれましたよ」とか「ここの食べ物だったら安心して食べられましたよ」とか、食物アレルギーをもっている人が外食をしやすいようにナビゲーターとしてSNSなどで発信しています。
渡辺: 口コミの時代、その情報って本当に重宝されるよね。
真奈: アレルギーナビゲーターのテーマは「おいしいって幸せ!」で、
“生きるために食べるのではなく食べるために生きる”
というサブテーマもあるんだけど、それはなぜかというと、アレルギーの人ってこれとこれとこれがだめ……となると、じゃあこれではないものを探そう、とりあえず食べられるものを探そうってなりがちで。でも、そうではなくて自然に「これがおいしいから食べよう!」というスタンスにしていきたいなと思って活動しています。
真奈ちゃんはいつからアレルギーなの?
真奈: 私はずっと離乳食のときからアレルギーで、それこそ赤ちゃんのときは卵・乳製品にはじまって、白米も食べられなかったし、肉も全部だめだったし、魚もだめだし……もうなにが食べられるの? っていう感じだったんだけど今は卵と乳製品と山芋とナッツだけに減ったよ。
どうしてアレルギーナビゲーターをはじめたの?
真奈: 学生のときもすごくコンプレックスだったし、読者モデルはじめてからもずっとアレルギーだということをまわりの人に隠していたんだけど北陸の大震災が起きたときに救援物資を送っているというニュースをやっていたの。だけどそこで、食物アレルギーの人はそれすら食べられないでいるっていうのを見たのがきっかけで。まだまだ世の中的に食物アレルギーに対する認知度ってすごく低いし、せっかくの救援物資でも食べられなくて餓死してしまったら元も子もないなと思って。
もっともっと自分が伝えられることがあるんじゃないかな、ちょっとでも力になれたらなと思って今まで隠していたけど、SNSで自分もアレルギーだっていうことを公開するようになった。
渡辺: 確かにそう言われるまで意識をしていなかったけど、それってとても深刻な問題だね。
今の時代、食物アレルギーになる人って増えている?
真奈: そう、今の小児の10人に1人は食物アレルギーがあるって言われている。昔は自分の同世代を考えても、いても学年に1人とかだったと思うんだけど今は、クラスに何人もいる、その子対応の給食が普通に配られるくらいの時代になっているんだよね。だから、ただ単に遺伝だけではないといえると思う。
アレルギーになる原因って?
真奈: それが絶対ではないけれど、原因の一つとして、今まで食べていなかった外国からの食べ物を頻繁に食べるようになったことなどがあると考えられているみたい。乳製品とか、いろいろなものにバターやチーズをかけたり、サラダにナッツを散らしたりとか。それって日本の昔ながらのご飯とは全然違うから、日本人の体に本来なら合うものではないでしょ。そういうものも関係しているんじゃないかっていうのを学会で言っていたよ。
渡辺: 研究段階なんだろうけど、それは関係しそうだよね。蓄積していって、あるとき急に花粉症になったりするのと近いのかなぁ。
真奈: 食物アレルギーも個人差があって、赤ちゃんのときから反応がでる人、大人になって急にでる人、アレルギー反応がでる食べ物自体ももちろん個人差があるから、それまでは普通においしく食べていたのに突然なるっていう場合もあるんだよね。
どんなことに苦労していた?
真奈: 私はお肉でいうと、牛・豚・鶏が全部だめで昔は羊やウサギとかを食べていたの。今の時代だからこそジビエとかあるけど昔はなかったから、本当に吊るされたものをお母さんが怖がりながら買いに行ってくれたりしてたの。子どものときはその味も得意ではなかったけどそれしか食べられなかったから食べていたよ。
どうやってアレルギーを克服していったの?
真奈: そもそもアレルギーの付き合い方っていろいろあって、当時は注射をうって治していく方法、漢方で治していく方法、完全にそのものをとらずに治していく完全除去食という方法があって、私は、完全除去食でやっていたの。それから、1年に1回病院にいって血液検査をしているんだけどそこでアレルギーの数値が低くなってきたものを病院でちょっとずつ食べるっていう負荷テストをしてる。
最初は何グラム食べて、15分おいて、また少し食べて……というのを2時間先生に診てもらいながらやって、「いいですよ」となったら今度は家で1週間試す。それで完全に食べられるようになっていきました。
大人になって体質がかわって、私の場合は大丈夫になったよ。
渡辺: アレルギーってずっと付き合うものではなくて、克服できる場合もあるということをはじめて知りました!
後編につづく!
▽ 細川真奈
美人百花、andGIRL、CLASSYなどの読者モデルとして活躍するかたわら、アレルギーナビゲーターとして活動中。
・Rhythmアンバサダー コラム
・オフィシャルブログ
・Twitter @manahosokawa
・アレルギーっ子のキラキラ会