見て、「おいしそう!」とは思えないものも多い、スーパーフードと呼ばれる食品たち。「キアヌ」もそんな食品のひとつかもしれません。そのため、なんとなーくまだ試してないんだよね……という方も多いのでは?
というわけで、まだまだマイナーで不思議な食べ物「キヌア」に迫ってみました。
キヌアはなんと、ほうれん草の仲間だった!
キヌアはイネ科ではありません。つまり、米や小麦やとうもろこしなどの主食となり得る穀物(主穀)の仲間ではないということで……それなら一体何者なのか調べてみるとヒユ科アカザ亜科アカザ属というジャンルだというのです。ほうれん草やてん菜の仲間ということですが、にわかには信じられませんでした。筆者はてっきり穀物だと思っていたのに、疑似穀物なんだそうです。
麦に含まれているグルテンが入っていないので、小麦アレルギーがある人も食べられるのも特徴。海外セレブの間で流行ったグルテンフリーダイエットにもぴったりの食べ物だったってわけ。
NASAは20年以上も前から、FAOも3年前から注目
1993年にNASAは専門誌において「1つの食材が人間にとって必要なすべての栄養素を提供することは不可能だが、キヌアは植物界、動物界においてなによりもそれに近いものである」と発表していたんです。さすが、目の付け所が違いますね!
またFAOは2013年を“国際キヌア年”とし、キヌアの注目度を引きあげました。
必須アミノ酸を全て含有+その他多くの栄養素も含有
私たちのカラダをつくっている合計20種類のアミノ酸。しかしその中には体内で合成できないアミノ酸が9種類存在しています。その9種類のことをまとめて“必須アミノ酸”というのですが、キヌアは必須アミノ酸をすべて含有しています。
さらにキヌアの脂質は悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やすことに関係する脂質。加えて、女性ホルモンに似た成分も含んでいるためホルモンバランスが乱れたときには積極的にとり入れるといいということ。また、カルシウムも豊富に含有しているんです。
白米と比べるとその栄養価の高さは一目瞭然で、たんぱく質が2倍、カリウムが6倍、マグネシウムとリンが7倍、食物繊維と鉄が8倍、カルシウムにいたっては10倍です。(同量比較)
必ず“洗ってから”調理すること
キヌアを調理するときには、必ず水でよく洗ってからにしてください。というのも、キヌアを覆っているサポニンという物質は毒性があるため。体内に入ると目や胃腸に軽い痛みなどの刺激を感じるとのこと。水でしっかり洗い流せばまったく問題ありません。
つい敬遠してやりすごしていた……なんていう方。キヌアについて、おわかりいただけたでしょうか? 最近、キアヌブームも再燃しているようですし、みなさんもぜひ試してみてくださいね!