大群のゾンビ出現。彼らがそうなった原因は？？
以前、霊障の依頼が入った時のことです。私は、霊障の場合、契約が決まると、そのお宅の近所の神社や仏閣にご挨拶に行くことにしています。今回、お寺に行った帰り道、ふと気になって、すーっと近くにあった遊歩道と繋がった公園に入って行きました。
その遊歩道を歩いていると、両サイドから、頬がこけてゾンビのような顔の霊体がぞろぞろと出てきました。元々は人間の姿だった人が、妖怪のようになっているのです。ここでは、仮にゾンビとしておきますが、そのゾンビのような人達が私の後ろを連なって大勢歩いているのです。まるでスリラーのようですが、どうも彼らは私を威嚇しているようです。
私は、この人達も浄化しなくてはいけないと感じました。
何故ここにいるの？ゾンビの隊長現る！
後ほど、今回の依頼者に遊歩道のことを確認したら、神妙な表情に・・・実は、地元では自殺者が多い場所として有名だとか。公園も、元々雑木林だった所を、自殺が多いために、防止のため開発されたという話でした。私は、それで、「あー、やっぱりそうか」と納得しました。
数日後、遊歩道に意識を向けると、霊体達を仕切っている、隊長のような男性が現れました。昭和の時代に亡くなった人でしょうか。彼は「俺に従ってついてきてれば、地獄に行かなくて済むぞ」といって霊体達を仕切っているようでした。私は「死んだ人集めて、何をやってるの？死んだら行くべきところに行くんだよ？どんな人だって浄化させるよ。」と伝えたら、「お前には1人も渡さない。」と隊長は言い放ちましたので、対決になりました。
隊長は隊長でメンバーを威嚇して、
「アイツのところにいったらお前は地獄に落とされるぞ」とそそのかしたりしていました。
私は、「死んだら、自分の行くべき世界に行くのは当然だし、反省の場にいくのは当然でしょ。」と伝え、死後の世界の仕組みや死んだ後の流れのビジョンを伝えたら、納得した霊達は、自分の思い込みに気づき、「そういうことか！」とか、「何だ、行けるんだ」ということを悟り、次から次に消えていきました。三分の一くらいは、すぐ旅立ちましたが、まだまだ数十体はいます。襲いかかってきたり、威嚇してくる霊体もいました。
お寺のお導きと思ったので、一人残らず浄化させようという思いで、ボスを孤立させて、残りの霊体は隔離し、そこに浄化のエネルギーを降ろしたり、諭したりをしました。
隊長の気づき。執着こそ地獄。
好戦的な霊体も、最初は騒いでましたが、生きていた頃のことを思い出すように諭したり、自殺した理由を思い出してもらい、反省の時間をもたせると、だんだんゾンビの様な姿から人間の姿に戻ってきたり、1人、また1人と消えて行きました。
その光景をみていた隊長も「どういうことだ？」となり、最後は「俺も行きたい」と言ってきました。隊長のために浄化部屋を作り、隊長も最後は消えていきました。
想いを吐き出すことで霊も浄化されるのです。「隊長も、自分は時間がかかるんじゃないか？」と思っていたようですが、気づけば先に進めます。自殺にせよ他殺にせよ、その時の強い想いは悲しみの「気」として残ります。覚悟を決め先に進まないと悲しみの連鎖は止まりません。