ちょっとした手土産から、大切なお祝いまで……ワインは贈り物としても様々なシーンで活躍するアイテムです。とはいえ、「ワインに詳しくないからどう選べばよいのか分からない……」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、心配ご無用。好きキライはあるにせよ、どんなワインだって、造り手の想いやストーリーが詰まっている魅力的な飲みものです。だから、ちょっとしたポイントさえ押さえておけば、きっと相手に喜んでもらえる一本に出会えるはず。今回は、ワイン初心者でもチャレンジしやすい「贈るワイン」のセレクト術をお伝えします。
相性のよいお料理で選ぶ
相手が好むワインのタイプを知らなくても、その人の好きな食べ物を知っていることはありますよね。そんな時は相手の好きな料理と相性のよいワインを選んでみましょう。例えば、お寿司が大好きな上司や焼肉好きの彼にプレゼントしたいのだったら、ワインショップの店員さんに「お寿司と相性のよいワインはどれですか?」とか、「焼肉店に持ち込みたいのですがオススメありますか?」と聞いて選んでもらうといいでしょう。その時に予算を伝えるのも忘れずに。プレゼントするときに「ワインのこと詳しくないんだけど、お肉とすごく相性がいいワインだから、一緒に飲んでみてね」と伝えてみましょう。自分の大好物を覚えてくれていたと思うだけで、受け取った相手は嬉しいはず。ホームパーティーの手土産では、幅広い料理と相性がよいスパークリングワインがオススメ。どんなお料理が出てきても合わせやすいですし、ボトルを置くだけで、会場が華やかになりますから……。
ヴィンテージで選ぶ
多くのワインには、そのワインの原料ぶどうを収穫した年(ヴィンテージ)が記載されています。王道ですが、生まれ年や記念日(会社の創業年や結婚した年など)といった相手にとって思い入れのあるヴィンテージをセレクトすることで、プレゼントするワインにストーリーが生まれます。自分自身と同じ時代を生きたワインというのは、どんなタイプであっても愛着を覚えるもの。古いヴィンテージのものは少し見つけるのが大変ですが、苦労して探したワインほど、それを贈る自分の達成感も、受け取った相手の感動も大きくなるはずです。プレゼントする直前に生まれ年を聞き出すのもワザとらしいので、普段からそれとなく、先輩や友人など身のまわりの人の生まれ年をリサーチしておいて、覚えているようにするといいですね。
エチケットで選ぶ
最後、どうしても困った時は……ワインのエチケット(ラベル)のデザインでワインを選ぶ、いわゆる「ジャケ買い」もアリです。「こんな適当な選び方をしていいの?」と思ってしまうかもしれませんが、ワインのエチケットというのは、造り手のスタイルやセンスが反映されているもの。そのエチケットを見てインスピレーションを感じたワインは、中身も好みであることが結構多いのです。基本、ワインは味わうためのものですが、ボトルやエチケットのデザインを楽しむアーティスティックな一面もあります。相手が好きそうなデザインだったり、エチケットにセンスを感じたりした場合は、その直感を信じて、購入してみてはいかがでしょうか?
いかがでしたか?ワイン選びは少し難しいかもしれませんが、大切なのは「相手に喜んでもらいたい」という気持ち。あまり肩肘はらずに、自由な発想でワインを選んだほうが、運命の一本を引き寄せるチャンスに恵まれるかもしれません。